幼稚園の暴力・噛みつき問題。「うちの子が加害者・被害者になったら?」元保育士の視点と母の涙

保育士のリアル / 子育ての悩み

「今日も楽しく遊べたかな?」と笑顔で迎えに行くはずの幼稚園。そこで、もし我が子が怪我をさせられたりしたら……。

最近、ママ友から聞いた話が耳を離れません。年少組の会話もしっかりできる男の子。でも、衝動を抑えられず「叩く、つねる、蹴る」といった暴力が出てしまう。怪我をさせられてしまった女の子は恐怖心から登園できなくなり、ママ友の子も突然、首を絞められる被害に遭いました。

元保育士として、そして二人の子どもの母として、この「他害」という重い問題について、現場の裏側を含めた本音を書きます。

1. 「言葉ができる=コントロールできる」ではない難しさ

今回のようなケースで周囲を戸惑わせるのは、その子が「会話ができる」という点です。言葉が拙いゆえの他害ではなく、衝動性が勝ってしまうタイプ。

現場の保育士も必死にマークしていますが、衝動性がある子どもは「瞬きする一瞬」に手が出ます。首を絞める、後ろから襲うといった行為は、被害側にとって恐怖以外の何物でもありません。「発達の特性」という言葉だけでは、到底片付けられない重みがあります。

2. 被害に遭ったとき、親はどう動くべきか

もし我が子が被害に遭ったら、まずは子どもの心を最優先にしてください。その上で、園に対しては感情をぶつけるのではなく、「事実確認」と「環境改善」をセットで求めましょう。

  • 事実確認を冷静に: 子どもの話だけでなく、先生がその場にいたのか、どのように対応したのかを記録してもらいましょう。
  • 「安心できる環境」を要求する: 「加害者の子をどうにかして」ではなく、「我が子が安心して過ごせるように、物理的な距離や補助の先生(加配)をつけてほしい」と、具体的に求めることが解決への近道です。

泣き寝入りする必要はありません。園と一緒に、安全な環境を取り戻す権利があります。

3. 実は、私の息子も「深い噛み跡」が半年消えませんでした

私自身、他人事ではありません。息子が2歳児クラスの頃、お友達とじゃれ合っている最中に腕を強く噛まれてしまったことがあります。

園からの説明は「お友達が『やめて』と言ったけれど、息子が止めなかったから」というものでした。納得しようと努めましたが、腕に残ったのは半年も消えないほど深く、痛々しい傷跡。毎日、お風呂上がりにその傷へワセリンを塗るたび、私の胸も張り裂けそうでした。

「そういう時期だから仕方ない」と自分に言い聞かせ、怒りと悲しみを必死に抑えていた日々……。だからこそ、今トラブルの渦中にいるママたちの、あの震えるような感情が痛いほど分かります。

4. 加害側の親もまた、ギリギリの場所で戦っている

一方で、元保育士として忘れてはならないのが、加害側の親御さんの存在です。毎日のお迎えのたびに「今日は〇〇君を叩いてしまいました」と報告を受け、謝り続ける日々。

「今日は何もありませんように」と祈るような気持ちで送り出し、お迎えの時間が来るのが怖い……。そんな針のむしろに座るような思いで踏ん張っているお母さんの背中も、私は見てきました。この問題は、誰も「悪意」を持っていないのに、関わる全員が深く傷ついています。

5. 加害側の親御さんへ。

もしあなたが「毎日謝るのが辛い」と追い詰められているなら、まずは自分を責めるのを少しだけやめてください。「育ちの凸凹」が大きく、脳の「ブレーキ」を育てるステップに少し時間がかかっているだけかもしれません。

  • 園に「加配」の相談を: 先生一人で全体を見るには限界があります。「周囲の安全と、我が子の成長のためにサポートが欲しい」と園に伝えてみてください。
  • 専門機関(療育)を頼る: 療育は子どもに「適切な感情の出し方」を教える場所です。早く繋がることは、お子さんに「生きやすさ」をプレゼントすることに他なりません。

6. 親子で心に余裕を持つために

被害側の消えない恐怖、そして加害側の終わらない罪悪感。どちらの立場に立っても、胸が苦しくなる問題です。

一番大切にしたいのは「家族の心の平和」です。

私の場合、心に大きな負担があるときには、家事は最低限にしています。その分、子どもの目を見て「大丈夫だよ」と抱きしめたり、一緒にゆったり時間を過ごすようにしています。その心の余裕が、外の世界で戦ってきた親子にとって、一番の癒やしになると信じています。

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