「順調だと思っていた離乳食が、一瞬で恐怖に変わったあの日。 同じように、お子さんの『原因不明の激しい嘔吐』に震えているママへ届いてほしい実体験です。」
1. 突然の異変。止まらない嘔吐とパニック
娘の離乳食は順調で、卵白もあと少しで終わるころでした。 しかし、生後8ヶ月のとき。卵を1/2食べた2時間後、娘が急に激しく吐き始めました。
胃の中のものが全部出るまで止まらない嘔吐。ぐったりする娘の姿を見て、家に一人だった私はパニックになり、救急車を呼んでしまいました。
救急隊の方が到着するころには落ち着き、大きな病院への搬送は見送りましたが、あの日、お騒がせしてしまった申し訳なさと恐怖は今でも忘れられません。
2. 血液検査は「陰性」。でも再発した悲劇
近隣の小児科での血液検査の結果は、まさかの「卵アレルギーではない(陰性)」。
「たまたま摂取量が多かったのかもね」という先生の言葉を信じ、1週間後に1/8量で再開しました。
「もう吐かないだろう」と安心し、上の子の保育園のお迎えに行ったときのことです。 おんぶしていた娘が、突然の大量嘔吐。
「まだ出るの?」と思うほどの量。保育園の床を汚してしまった申し訳なさと、食べてからきっちり2時間後という事実に、「これは絶対におかしい」と確信しました。
3. たどり着いた答えは「FPIES(消化管アレルギー)」
自分で必死に調べ、ようやく見つけたのが『FPIES(消化管アレルギー)』という言葉でした。
【補足:FPIES(消化管アレルギー)とは?】 一般的なアレルギー(即時型)は、食べてすぐに「じんましん」や「腫れ」が出ますが、FPIESは卵黄を食べてから2〜4時間後に「激しい嘔吐」や「下痢」が出るのが特徴です。血液検査では「陰性」と出ることが多く、診断が難しいアレルギーと言われています。
その後、引っ越し先で見つけた食物アレルギー専門の小児科へ。 先生からは「その可能性が高い」との診断。そこから慎重な負荷試験が始まりました。
- 毎回、タイマーをかけて20分間の固茹で卵を作ること
- 2週間ごとに経過報告のため通院すること
元保育士として知識はあっても、当事者のママとしてこの生活を続けるのは本当に大変でした。また大量に吐いてしまうのではという心配、家族と同じものが食べられないもどかしさ、常にアレルギー表を確認する緊張感……。
4.負荷検査と、これからの希望
細かなグラム設定の表と向き合う毎日が始まりました。
始めに20分間茹でた固茹で卵(卵白)2.0gから2回ずつ摂取。
現在は卵白のみの炒り卵。2.0gから1回ずつ摂取。

・毎回20分間、タイマーをかけて固茹で卵を作る。
・量が増えるたびに「また大量に吐いてしまったらどうしよう。」という不安。2時間経過するまでは毎回ハラハラ。
・2週間ごとに、経過報告のために小児科へ通う。
その繰り返しは、決して楽なものではありませんでした。
家族と同じものが食べられないもどかしさ、常にアレルギー表を確認しながらの食事。 もっと色々なものを自由に食べさせてあげたいけれど、制限だらけの毎日に、心折れそうになることもありました。
でも、一歩ずつ、本当に少しずつ。 娘と一緒にこの階段を登ってきました。
次は、卵黄5gの負荷検査が待っています。 まだ卵白しか摂取していない今でも「もしまた吐いたら」とドキドキしますが、1年経って、少しでも克服できていることを願っています。
5.「救急車を呼んでしまった」という消えない罪悪感
家で一人、パニックの中で呼んでしまった救急車。 はたから見れば、「離乳食中の赤ちゃんが吐いただけ」に見えたかもしれません。
救急車が着くころには症状が落ち着いていたこともあり、「お騒がせしてしまって申し訳ない……」という強い罪悪感に襲われました。
でも、あの時の娘の吐き方は、明らかに普通ではありませんでした。 胃の中のものがすべて出るまで止まらず、ぐったりしていく娘の姿を前に、私はどうすることもできなかったのです。
そんな私に、救急隊の方は温かく声をかけてくださいました。 「悩んだときは連絡してもらって大丈夫ですよ」
その言葉に、どれほど救われたか分かりません。 何より怖いのは、素人である自分の「自己判断」です。 「このくらいで呼んだら迷惑かも」と迷うかもしれませんが、命に関わることだからこそ、困ったときは迷わず専門機関に連絡していいんだ。今はそう思っています。
最後に。同じ悩みを持つママへ
もし、卵を食べて数時間後に激しく吐いてしまう場合は、消化管アレルギーを疑ってみてください。一般的にはまだあまり知られておらず、血液検査では「陰性」と出てしまうこともあります。
不安なときは、専門の病院を頼ってください。 私たちの経験が、今まさに暗闇の中で悩んでいるどなたかの「気づき」になれば嬉しいです。
また、検査の結果も改めてご報告させていただきますね。


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