「保育の仕事を辞めたいけれど、私には保育士や幼稚園教諭しかできない気がする……」
「パソコンも得意ではないし、一般企業へ転職するなんて無理かもしれない」
そんなふうに悩んでいませんか?
保育士や幼稚園教諭は、子どもたちの命を預かり、保護者対応や行事準備、書類作成など、多くの仕事を同時にこなす専門職です。
毎日、園と自宅を往復する忙しい生活を続けていると、いつの間にか「私には保育の仕事しかできない」「一般企業では通用しない」と、自分の可能性を狭く考えてしまうこともあるかもしれません。
でも、保育の経験は園の中だけで役立つものではありません。
私は幼稚園教諭として7年間働いた後、27歳で未経験から一般企業へ転職し、保育士キャリアコーディネーターとして働きました。
その後、夫の転勤をきっかけに退職し、認可保育園の事務員としても勤務した経験があります。
実際に保育業界の外へ出て感じたのは、保育現場で身につけた経験やスキルは、一般企業でも十分に活かせるということです。
この記事では、元幼稚園教諭の私の実体験を交えながら、保育士・幼稚園教諭の資格や経験を活かせるおすすめの転職先を7つ紹介します。
「今すぐ辞める」と決めていない方も、まずは自分にどのような選択肢があるのか、一緒に見ていきましょう。
保育士・幼稚園教諭におすすめの転職先7選
1.保育士キャリアコーディネーター
保育士キャリアコーディネーターは、転職を考えている保育士さんや幼稚園教諭さんの相談に乗り、希望に合った求人や保育園を紹介する仕事です。
私が27歳で初めて一般企業へ転職した際に選んだのが、この仕事でした。
最初は、
「営業の仕事なんてできるかな?」
「パソコンも得意ではないのに大丈夫かな?」
と、不安でいっぱいでした。
しかし、実際に働いてみると、幼稚園教諭としての経験が大きな強みになりました。
求職者の先生から、
「持ち帰り仕事が多くてつらい」
「園の人間関係に悩んでいる」
「子どもは好きだけれど、今の働き方を続けるのは苦しい」
といった相談を受けた時、私自身も現場で同じような悩みを経験していたため、表面的なアドバイスではなく、相手の気持ちに寄り添って話を聞くことができました。
保育の現場を知っているからこそ、求職者の先生が本当に求めている働き方を一緒に考えられたのです。
こんな人におすすめ
- 保育の経験を活かしながらオフィスワークに挑戦したい
- 土日休みの仕事を探している
- 人の悩みを聞いたり、相談に乗ったりすることが好き
- 保育業界には関わり続けたいが、担任からは離れたい
▼ 私が未経験から一般企業へ転職した体験談はこちら
【元幼稚園教諭が27歳で一般企業へ転職|現場経験が強みになった実体験】
2.保育園事務
「担任として働く負担は減らしたいけれど、子どもや保育の現場には関わり続けたい」
そんな方に選択肢となるのが、保育園事務です。
私は認可保育園で事務員として働いていました。
主な仕事は、電話対応、お便りの作成、園児情報の管理、集金や小口現金の管理、備品の発注などです。
また、私が勤務していた園では、職員が足りない時にクラスのヘルプへ入ることもありました。
保育園事務の仕事内容は園によって異なりますが、幼稚園教諭や保育士として働いた経験があると、園の流れや現場の忙しさを理解しながら動けるため、大きな強みになります。
ただし、「事務専門の園」もあれば、「保育補助や施設管理も兼任する園」もあります。
応募前には、実際の仕事内容をしっかり確認することが大切です。
こんな人におすすめ
- 担任以外の立場で保育園に関わりたい
- 保育の経験を活かしながら事務の仕事も経験したい
- 子どもと適度に関わりながら働きたい
- 園を支える裏方の仕事に興味がある
▼ 保育園事務の仕事内容や、実際に働いて感じたメリット・デメリットはこちら
【幼稚園教諭から保育園事務へ転職できる?仕事内容・向いている人を元経験者が解説】
▼ 未経験から保育園事務を目指す方はこちら
【保育園事務は未経験でもできる?必要なパソコンスキル・資格を元経験者が解説】
3.企業内保育園・事業所内保育所
企業や病院などが運営し、そこで働く職員の子どもを預かる保育施設です。
園によって異なりますが、一般的な認可保育園と比べて少人数保育の環境や、大規模な行事が少ない職場もあります。
「行事準備や持ち帰り仕事に追われる毎日を見直したい」
「一人ひとりの子どもと、もう少しゆっくり関わりたい」
という方にとって、働き方を見直す選択肢のひとつになるでしょう。
ただし、企業内保育園や事業所内保育所でも、勤務時間や休日、保育士の配置、行事の有無は施設によって異なります。
求人を見る際は、仕事内容だけでなく、残業や休日、職員体制も確認しましょう。
こんな人におすすめ
- 保育士として働き続けたい
- 少人数の子どもとじっくり関わりたい
- 大規模な行事や持ち帰り仕事を減らしたい
- 働き方を見直しながら保育の仕事を続けたい
4.保育補助
保育補助は、担任の先生をサポートしながら、子どもたちの見守りや活動の補助、環境整備などを行う仕事です。
担任を持たない求人であれば、クラス運営や行事準備の負担を抑えながら働ける場合があります。
「担任として働く体力的・精神的な余裕がない」
「ブランクがあるため、いきなり担任に戻るのは不安」
という方にも、現実的な選択肢のひとつです。
パートや派遣、短時間勤務の求人もあるため、家庭や子育てと両立しながら働きたい方にも向いています。
こんな人におすすめ
- 担任ではなく、サポート役として保育に関わりたい
- まずは短時間勤務から仕事を始めたい
- ブランクがあり、いきなり担任へ戻るのが不安
- 家庭や子育てと両立しながら働きたい
5.児童館・学童保育のスタッフ
児童館や学童保育では、主に小学生の子どもたちと関わります。
乳幼児とは異なる関わり方が必要ですが、保育現場で培った経験は十分に活かせます。
例えば、
- 子どもの安全を守る力
- 集団をまとめる力
- 子ども同士のトラブルに対応する力
- 保護者とコミュニケーションを取る力
などは、児童館や学童でも役立つでしょう。
「幼児教育の現場からは少し離れてみたいけれど、子どもと関わる仕事は続けたい」という方にもおすすめです。
こんな人におすすめ
- 小学生と関わる仕事に興味がある
- 幼稚園や保育園とは違う環境を経験してみたい
- 子どもと関わる仕事を続けたい
- 放課後の子どもたちを支える仕事に興味がある
6.子ども向け企業の営業・事務
保育教材、遊具、写真、給食、保育用品、研修サービスなど、保育園や幼稚園を支える企業で働く選択肢もあります。
元幼稚園教諭・元保育士という経歴は、企業側から見ると、「現場のニーズや課題を理解している人材」として評価される場合があります。
例えば、
「現場では、どのような教材が使いやすいのか」
「先生たちは、どのような業務に負担を感じているのか」
「保護者への案内では、どのような説明が分かりやすいのか」
など、現場で働いた経験があるからこそ分かることがあります。
保育の仕事を直接行わなくても、これまでの経験を活かして保育業界を支えることができる仕事です。
こんな人におすすめ
- 保育業界には関わり続けたい
- オフィスワークや営業に挑戦したい
- 現場経験を別の形で活かしたい
- 保育園や幼稚園を支える仕事に興味がある
7.一般企業の営業・事務職
「保育業界から一度離れて、土日休みの仕事をしてみたい」
「オフィスワークに挑戦してみたい」
という方は、一般企業への転職も選択肢になります。
「パソコンが得意ではないから無理」と、最初から諦める必要はありません。
求人によって求められるパソコンスキルは異なりますが、未経験歓迎の求人では、入社後の研修や実務を通して仕事を覚えていける場合もあります。
そして、保育士や幼稚園教諭が現場で当たり前に行ってきた仕事には、一般企業でも活かせるスキルがたくさんあります。
保育現場での経験を一般企業の強みに言い換えると
保護者対応や、トラブル・クレームへの対応
→ 顧客対応力・信頼関係を築く力・問題解決力
行事に向けた計画や準備、当日の進行
→ スケジュール管理力・計画力・プロジェクトを進める力
複数の子どもの安全を確認しながら、さまざまな業務を行う
→ リスク管理力・優先順位をつける力・マルチタスク能力
子どもの気持ちをくみ取り、一人ひとりに合わせて対応する
→ 傾聴力・共感力・相手に合わせたコミュニケーション力
自分では「保育士なら誰でもできる当たり前のこと」と思っている経験も、企業側から見ると大きな強みになる場合があります。
こんな人におすすめ
- 保育業界から一度離れてみたい
- 土日休みの仕事を探している
- オフィスワークや営業に挑戦したい
- 保育以外の世界も経験してみたい
後悔しない転職先を見つけるための3つのポイント
転職先を探す時は、求人をたくさん見る前に、自分がどのような働き方をしたいのかを整理してみましょう。
1.「担任から離れたい」のか、「保育業界から離れたい」のかを考える
「今の仕事を辞めたい」と感じる理由によって、選ぶ仕事は変わります。
例えば、
「子どもと関わる仕事は好き。でも、担任の責任や持ち帰り仕事がつらい」
という場合は、保育補助や保育園事務、企業内保育園などが合うかもしれません。
一方で、
「保育業界から一度離れて、新しい仕事に挑戦したい」
という場合は、一般企業の事務職や営業職、保育関連企業なども選択肢になります。
まずは、「何がつらいのか」「どの部分を変えたいのか」を考えてみましょう。
2.譲れない条件を2つだけ決める
転職先に求める条件をすべて叶えようとすると、求人を選べなくなってしまうことがあります。
まずは、自分が絶対に譲れない条件を2つだけ決めてみましょう。
例えば、
- 土日休み
- 残業が少ない
- 持ち帰り仕事がない
- 通勤時間が短い
- 子育てと両立しやすい
- 給与を上げたい
などです。
「何を一番大切にしたいのか」が明確になると、自分に合う求人を探しやすくなります。
3.第三者の目で、自分の強みを整理してもらう
保育士や幼稚園教諭の経験は専門性が高いため、自分では「保育の仕事しかできない」と思っていても、企業側から見ると大きな強みになる場合があります。
しかし、一人で求人を探していると、
「保育園の担任」
「幼稚園教諭」
など、これまでと同じ仕事ばかりを見てしまい、選択肢が狭くなりがちです。
自分では気づいていない強みや、経験を活かせる仕事を知るために、転職サービスの担当者へ相談してみるのもひとつの方法です。
自分に合う転職先を一人で探すのが不安な方へ
「担任以外の仕事を探したい」
「保育の経験を活かして、働き方を見直したい」
「自分にはどのような仕事が向いているのか知りたい」
そんな方は、保育業界に詳しい転職サービスを利用して、希望を相談しながら求人を探す方法もあります。
転職サービスでは、希望する勤務時間や休日、給与、仕事内容などを伝えたうえで、条件に合う求人を紹介してもらえる場合があります。
また、求人票だけでは分かりにくい職場の雰囲気や、実際の仕事内容について確認できることもあります。
今すぐ転職すると決めていなくても、「自分にはどのような選択肢があるのか」を知るために求人を見てみるだけでも、新しい働き方を考えるきっかけになるかもしれません。
\相談・利用は無料/
保育求人ラボで相談してみるまとめ|保育士・幼稚園教諭の経験は、次の仕事でも活かせる
保育士や幼稚園教諭として積み重ねてきた経験は、園の中だけで役立つものではありません。
今回紹介した転職先は、以下の7つです。
1.保育士キャリアコーディネーター
2.保育園事務
3.企業内保育園・事業所内保育所
4.保育補助
5.児童館・学童保育のスタッフ
6.子ども向け企業の営業・事務
7.一般企業の営業・事務職
「今の働き方を変えること」は、これまでのキャリアを捨てることではありません。
担任以外の形で保育に関わることもできます。
保育の経験を活かして、一般企業へ挑戦することもできます。
自分の健康や生活、家族との時間を大切にできる環境を選ぶことも、これからの人生を考えるうえで大切な選択です。
今すぐ退職すると決めなくても大丈夫です。
まずは求人を見て、「自分にはどのような働き方があるのか」を知ることから始めてみてください。
これまで積み重ねてきた保育の経験は、きっと次の一歩でも力になります。


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