保育園事務は未経験でもできる?必要なパソコンスキル・資格を元経験者が解説

保育士のキャリア

「子どもと関わる仕事は好きだけど、担任を続けるのは体力的にきつい……」

「持ち帰り仕事やシフト勤務ではなく、できれば日勤中心で働きたい」

「でも、事務経験がないし、パソコンも得意じゃないから不安」

そんな悩みを抱えていませんか?

私は幼稚園教諭として7年間働いた後、保育士キャリアコーディネーターとして一般企業へ転職しました。

その後、結婚と夫の転勤をきっかけに退職。将来の子育てや働き方を考えた時に、「残業が多い仕事やシフト制ではなく、日勤を中心に働きたい」と考え、認可保育園の事務員として働くことを選びました。

転職活動中の私自身も、

「事務職は未経験だけど、本当に採用されるのかな?」

「パソコンはどのくらいできればいい?」

「保育園事務なら、子どもとも関われる?」

と、不安でいっぱいでした。

実際に働いてみると、保育園事務は一般企業の事務職とは少し違い、保育経験や子ども・保護者との関わりで培った力を活かせる仕事でした。

ただし、仕事内容は園によって大きく異なります。

「事務だから子どもと関われるはず」と思って転職すると、入職後にギャップを感じる可能性もあります。

この記事では、未経験から認可保育園の事務員として働いた私の実体験をもとに、保育園事務に必要なパソコンスキルや資格、園選びで確認したいポイントを詳しく紹介します。

この記事の要点

  • 保育園事務は、一般事務が未経験でも挑戦できる可能性がある
  • パソコンは、文字入力やWord・Excelの基本操作ができれば対応できる業務もある
  • 保育士資格や幼稚園教諭免許がなくても応募できる求人はある
  • 保育経験がある人は、現場理解や保護者対応力を強みとして活かしやすい
  • 「子どもと関われるか」「保育ヘルプがあるか」は園によって異なる
  • 応募前に、具体的な仕事内容や残業、現場に入る頻度を確認することが大切

【重要】保育園事務が子どもと関われるかは園によって違う

まず最初にお伝えしたい、大切な注意点があります。

それは、保育園事務員が現場のクラスに入るかどうかは、園の規模や人員体制、運営方針によって大きく異なるということです。

「保育園事務=事務作業の合間に子どもと関われる仕事」と考えていると、入職後に「思っていた働き方と違った」と感じるかもしれません。

実際には、大きく分けて次のような働き方があります。

パターン①:事務専任で、基本的に現場へ入らない

園児数が多い園や事務職員が複数いる園では、事務員が職員室や事務室に常駐し、事務業務を専門に担当する場合があります。

実際に、私の子どもが通っていた認可保育園では、園児約110名に対して事務員さんが2名いました。

事務員さんは基本的に職員室で勤務しており、クラスの保育に入っている姿はほとんど見かけませんでした。

このような園では、

  • 園児や職員の情報管理
  • 電話・来客対応
  • 保護者対応
  • 書類作成
  • 勤怠管理
  • 集金や経理の補助
  • 備品管理

など、デスクワークが中心になる可能性があります。

「子どもと関わるより、事務作業に集中したい」という方には、こうした働き方が合っているかもしれません。

パターン②:事務+保育ヘルプ+園内サポートを担当する

一方、少人数の園や事務員が1名の園では、事務作業だけでなく、クラスのヘルプや園内のさまざまな業務を兼任する場合があります。

私が勤務していた認可保育園では、職員が不足しているクラスへ入り、子どもたちの見守りや保育補助をすることもありました。

また、

「トイレの設備に不具合が起きた」

「園内の備品が壊れた」

「修理業者さんが来た」

といったトラブルへの対応も担当していました。

事務だけではなく、保育や施設管理など幅広い業務を行うため、臨機応変に動く力が必要になります。

「子どもと適度に関わりたい」のか。

「保育から少し離れ、事務に集中したい」のか。

自分が希望する働き方を整理したうえで、応募前や面接時に確認することが大切です。


保育園事務は未経験でもできる?

結論からお伝えすると、一般企業で事務経験がない方でも、保育園事務に挑戦できる可能性はあります。

ただし、「未経験なら誰でも簡単に採用される」という意味ではありません。

園によっては、事務経験や経理経験、パソコンスキルが求められる場合もあります。

一方で、保育園事務では、パソコン作業だけではなく、人との関わりや現場を理解する力も必要です。

例えば、

  • 保護者からの電話や問い合わせへの対応
  • 来客や業者への対応
  • 職員との連携
  • 急なトラブルへの対応
  • 園全体の状況を見ながら動く力

なども、重要な仕事の一部です。

特に、幼稚園教諭や保育士として働いた経験がある方は、保育現場の流れや職員の忙しさを理解しているため、その経験を活かせる場面があります。

私自身も、事務職としては未経験でしたが、幼稚園教諭として7年間働いた経験がありました。

子どもの様子を見る力や、保護者とコミュニケーションを取る力、急なトラブルに対応する力は、保育園事務でも役立ったと感じています。


【実体験】保育園事務に必要だったパソコンスキル

「事務職=パソコンが得意な人しかできない」と思っている方もいるかもしれません。

私自身も、転職前は「難しいExcelの関数ができないと採用されないのでは?」と不安でした。

しかし、私が勤務していた保育園では、高度なパソコンスキルを求められる場面は多くありませんでした。

実際に使用したのは、主にWordとExcelです。

Excel:決まったフォーマットへの入力が中心

Excelでは、すでに作成されている表に、数字や文字を入力する業務が中心でした。

例えば、

  • 集金に関するデータ入力
  • 職員の勤怠データの確認
  • 園児に関する情報の入力
  • 備品や書類の管理

などです。

自分でゼロから複雑な表を作ったり、高度な計算式を組んだりすることは、私の場合はほとんどありませんでした。

SUM関数のような基本的な計算式が入ったフォーマットを使うこともありましたが、専門的な知識が必要な業務ではありませんでした。

Word:お便りや園内文書の作成

Wordでは、保護者向けのお知らせや園内で使用する書類を作成していました。

主な作業は、

  • 既存の文章を修正する
  • 文字を入力する
  • 文字を太字にする
  • 文章の位置を整える
  • イラストや画像を挿入する

といった基本操作です。

園によっては、すでにテンプレートが用意されている場合もあります。

タイピング:速さより、正確に入力できることが大切

タイピングは、必ずしも速く打てる必要はありません。

手元を見ながらでも、正確に文字を入力できれば、少しずつ慣れていけると思います。

ただし、自治体へ提出する書類や園児・保護者に関する情報を扱う場合もあるため、正確さや丁寧さは大切です。

私の経験では、基本的な文字入力とWord・Excelの操作ができれば、仕事をしながら覚えていける部分も多くありました。

ただし、必要なスキルは園によって異なります。

求人票に「Excel関数必須」「経理経験者歓迎」などの記載がある場合は、応募前に確認しましょう。


保育士資格や幼稚園教諭免許は必要?

保育園事務の求人には、「資格不問」「無資格OK」と記載されているものもあります。

そのため、保育士資格や幼稚園教諭免許を持っていなくても、応募できる求人はあります。

一方で、保育士資格や幼稚園教諭免許、保育現場での経験がある方は、それが強みになる可能性があります。

保育園では、事務員も職員や保護者、子どもたちと関わる機会があります。

保育経験があると、

  • 子どもの発達や特徴を理解している
  • 保育現場の忙しさが分かる
  • 職員が求めているサポートを考えられる
  • 保護者に配慮した対応ができる
  • クラスのヘルプに入りやすい

といった点を活かせる場合があります。

私自身も、幼稚園教諭として働いた経験があったため、クラスへヘルプに入った時も、園の流れを理解しながら動くことができました。

ただし、有資格者の場合、園の人員状況によっては、保育補助ではなく、長時間クラスへ入ることを求められる可能性もあります。

「事務職として働きたい」のか。

「事務と保育の両方を担当したい」のか。

希望を明確にしたうえで、仕事内容を確認することが大切です。


未経験から保育園事務の求人を探す時の注意点

保育園事務は、1つの園に1~2名程度しか配置されていない場合もあります。

そのため、一般的な求人サイトでは募集が少なかったり、希望に合う求人を見つけにくかったりすることがあります。

また、求人票だけでは、

「実際にはどのくらい保育ヘルプに入るのか」

「残業はどの程度あるのか」

「事務員が一人で担当するのか」

など、詳しい働き方が分からない場合もあります。

私自身、転職活動をした時に感じたのは、保育士や幼稚園教諭の経験は専門性が高い一方で、自分では当たり前と思っているスキルが、企業側から見ると大きな強みになるということでした。

例えば、

  • 子どもや保護者の気持ちを考えて対応する力
  • 複数の仕事を同時に進める力
  • 急なトラブルにも落ち着いて対応する力
  • 周囲の状況を見ながら行動する力

などは、保育の仕事を経験した人だからこそ身につきやすい力です。

しかし、保育業界だけで求人を探していると、「担任以外の仕事」を見つけるのは意外と難しい場合があります。

そのため、求人を探す時は、自分だけで検索するだけでなく、保育業界に詳しい転職サービスへ相談する方法もあります。

「保育園事務を希望している」

「担任ではなく、保育補助や事務の仕事を探している」

「できれば残業が少ない職場がいい」

など、希望を具体的に伝えることで、自分に合った求人を探しやすくなるでしょう。


保育園事務や担任以外の働き方を相談したい方へ

「保育園事務の求人を探したい」

「保育の経験を活かしながら、担任以外の働き方をしたい」

「求人票だけでは、実際の仕事内容が分からなくて不安」

という方は、保育業界に詳しいアドバイザーへ相談してみるのもひとつの方法です。

希望する働き方や経験を伝え、保育園事務や保育補助などの求人があるか確認してみましょう。

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あわせて読みたい|保育園事務の仕事内容を詳しく知りたい方へ

「保育園事務の具体的な仕事内容は?」

「実際にはどんな1日を過ごすの?」

「働いて感じたメリットや大変だったことも知りたい」

という方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

私が実際に認可保育園の事務員として働いた経験をもとに、事務業務や保育ヘルプ、施設管理などの仕事内容を詳しく紹介しています。

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まとめ|未経験でも、保育経験を活かせる可能性がある

保育園事務は、「事務経験がないから難しい」と最初から諦める必要はありません。

私自身、一般的な事務職の経験はありませんでしたが、幼稚園教諭として働いた経験を活かしながら、保育園事務の仕事に挑戦することができました。

今回のポイントをまとめると、

  • 一般事務が未経験でも応募できる求人はある
  • パソコンは、文字入力やWord・Excelの基本操作が求められる場合がある
  • 保育士資格や幼稚園教諭免許がなくても応募できる求人はある
  • 保育経験は、現場理解や保護者対応などの強みになる
  • 子どもと関われるか、保育ヘルプがあるかは園によって異なる
  • 応募前に仕事内容や働き方を確認することが大切

「子どもと関わる仕事は続けたい」

「でも、担任とは違う働き方も考えてみたい」

そんな方にとって、保育園事務は選択肢のひとつになるかもしれません。

これまで積み重ねてきた保育の経験は、決して現場だけでしか役に立たないものではありません。

自分の経験を活かせる新しい働き方がないか、まずは求人を見ながら、少しずつ選択肢を広げてみてくださいね。

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